五輪塔への金箔施工のようす。那智勝浦町青岸渡寺永代供養墓
こんにちは。三重県・和歌山県南部にてお墓のお仕事をさせていただいております、湊石材店の湊です。今回は、お墓への金箔施工のようすをご紹介いたします。
金箔加工のようす(設置場所:那智勝浦町青岸渡寺)
今回ご紹介するのは、以前ブログでご紹介した那智勝浦町の青岸渡寺様での永代供養墓建立のお手伝いをさせていただいた際の施工の一部です。もともとは、納骨堂のスペースが手狭になってきたことから、新たな永代供養墓の建立をご相談いただいたことがきっかけでした。新たな永代供養墓は五輪塔を備えており、その梵字部分に金箔を施すことになりました。

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お墓の彫刻に金箔を入れる事例は九州地方などで多く見られますが、普段私どもでお墓のお仕事をさせていただいている三重県や和歌山県南部では、お墓に金箔を入れることはとても珍しいです。今回の五輪塔の建立にあたり、梵字部分に金箔を入れることでより荘厳さが引き立つよう、ご提案して採用いただきました。私にとってもほとんど初めての経験でしたが、五輪塔の最終仕上げともいえる大切な工程を、心を込めてお手伝いさせていただきました。
文字をサンドブラストで丁寧に彫刻したあと、その彫刻部分に金箔を施すための下地処理を行っているところです。使用しているのは「カシュー」と呼ばれる樹脂塗料で、金箔をしっかり密着させるために重要な工程となります。彫刻の深さや形状に合わせて、ムラが出ないよう細心の注意を払いながら塗り込んでいきます。この下地の仕上がりが、その後の金箔の美しさを左右するため、時間をかけて丁寧に作業しています。
下地を塗布してから一定時間乾燥させ、ほどよい粘着が出たタイミングで純金の金箔を貼り付けていきます。非常に薄く繊細な素材のため、わずかな振動にも注意しながら慎重に作業を進めます。
貼り付けた金箔を筆で優しく押さえ、下地にしっかりと密着させている工程です。細かな部分にも金箔が均一に行き渡るよう、力加減に注意しながら丁寧に押し込んでいきます。この作業によって、浮きや剥がれを防ぎ、美しい仕上がりにつながります。
すべての文字部分に金箔を貼り終えて、彫刻部分に貼ってあったゴムシートや養生を取り外しました。この後、余分な箔を取り除き、輪郭を整えます。

仕上がりの様子です。こちらは五輪塔の宝珠の部分です。今回の五輪塔はインド産アーバングレーという御影石をビシャン仕上げしたもので、磨き仕上げとは違った風合いのある石肌と、輝く金箔の対比がとても美しく仕上がっています。
金箔加工を終えた五輪塔を現地に設置した状態です。奥にあるのが納骨スペースとなる納骨堂です。金箔が施されてより荘厳な雰囲気に仕上がり、お参りの中心となる存在として堂々とした佇まいを見せています。純金の輝きも、ペイントの金色にはない、重厚感と存在感が感じられますね。文字通り「箔が付く」といった格式を感じる仕上がりになりました。
完成後、お寺様からも「本物の金箔ならではの輝きで文字が引き立ち、とても良い五輪塔になった」とお喜びのお言葉をいただくことができました。私どもにとっても石塔への本格的な金箔施工は初めての挑戦でしたが、九州の知人から具体的な方法を聞いたり、動画等も使って事前に研究や確認をしたりしながら、ご満足いただける形で仕上げることができました。改めまして、このたび大切な永代供養墓の工事をお任せいただき、誠にありがとうございました。これからも長く安心してお参りいただける場所となるよう、心を込めてお手伝いさせていただきます。

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