青山霊園・根津美術館へ行ってきました!

こんにちは。三重県・和歌山県南部にてお墓のお仕事をさせていただいております、湊石材店の湊です。今年の3月に、東京の青山霊園・根津美術館へ行ってきました。今回はその時のようすをご紹介いたします!

東京青山霊園・根津美術館視察

今年の春のお彼岸頃、東京で勉強会に参加してきました。勉強会の一環で、都立霊園にある著名人・偉人の歴史的なお墓を巡るワークショップに参加しました。場所は、今回初めての訪問になった青山霊園です。お天気にも恵まれて、お墓参りにも良い日和でした。

 

一緒に参加した職人さんと、せっかく二人で来たので記念撮影しました^^ 明治維新の三傑の一人、大久保利通公の功績を記した石碑の前です。とても大きな石碑であることが分かると思います。

 

立派な装飾のついた階段の先に石碑があり、細かく文字が彫られています。圧倒的な大きさで、威厳を感じます。

 

見たところ、北木石のように感じました。現代の日本の礎を築いた方の石碑だけあって、威厳が感じられて彫刻もとても細かく、当時の力の入れ方も感じられます。当時は機械もありませんので、手加工でひとつひとつ加工されたものです。

 

同じ敷地内に墓所があります。こちらもとても大きく立派なお墓です。

 

近くに功績を記した看板もありました。青山霊園は、著名人や偉人のお墓がたくさんあることでも知られています。

 

近付いて見ると、こんなところに亀が! 実はこのお墓は「亀趺(きふ)墓」といって、古くは中国で高貴な人のお墓として建てられていました。日本でも江戸時代以降、大名のお墓などに見られます。亀のようですが、実は「贔屓 (ひき)」という想像上の霊獣で、よく見ると牙が生えているのが分かります。

有名なサグラダファミリアの柱の根元にも亀がいるのですが、あちらはウミガメとリクガメで、「亀のようにゆっくりでいいから、建設を前へ」という建築家ガウディのメッセージではないかと言われているそうです。

 

大久保利通公のお墓から少し行ったところに、忠犬ハチ公の碑もあります。

 

ハチの飼い主の上野英三郎博士の墓所の中、入ってすぐ右手に建っているのがハチ公の碑です。

 

お参りをさせてもらいました。こちらもとても立派なお墓です。青山霊園は、歴史のある立派なお墓がたくさん建ち並んでいます。

 

ハチ公の碑には、ファンの方々からのお供えものがたくさんありました。海外のコインもたくさんあります。有名なストーリーは、日本以外でもたくさんの方の心に響いているんだなあと感動しました。

青山霊園では、このほかにも著名人や偉人のお墓にお参りしてきました。お墓の圧倒的な大きさや立派な装飾にはやはり威厳が感じられて、それだけの偉業を成し遂げた方だったんだなあと実感することができました。歴史は好きでよくドラマなども見ますが、そうしたものを通じて、どんな方なのかを知った上で実際にその方のお墓をお参りするというのも、感慨深いものだなと感じました。

 

その後、根津美術館に向かいました。私たちにとって縁の深い、国宝の那智の滝の絵が飾られているということで見学に行きました。

 

根津美術館は、有名な建築家の隈研吾さんが設計した美術館です。以前シンポジウムで伺った隈さんのお話に、フランス文化庁長官もしていたアンドレ・マルロー氏が、その那智の滝の絵を見て感動し、しばらく立ち尽くしていたという話があり、機会があればぜひ一度見てみたいと思っていましたので、青山霊園からも違いこともあって少し足を延ばしてみました。

 

竹を使用した、とてもきれいな回廊です。ただ残念なことに、那智の滝の絵は隔年で展示されているそうで、今回は見ることができませんでした・・・。楽しみは次回に延期です^^;

 

那智の滝の絵が見られなかったのは残念でしたが、石船や長明燈、石仏などが展示されていました。こうしたものがあることは全く知らなかったのですが、石屋としては思いがけず素晴らしい石造物を見ることができたのは収穫でした! とても気品のある雰囲気の美術館で、きっかけがなければなかなか行く機会がなかったかもしれませんが、今回たまたま行くことができてよかったです。那智の滝の絵も見られなかったことですし、またいつか行ってみたいと思います!^^

今回は、勉強会をきっかけにした霊園や美術館の見学のようすをご紹介しました。最近はテレビやSNS等でたくさんの情報が発信され、それを活用すれば知りたいことについて色々な情報を得られるようになりました。ただ、こういう時代だからこそ、本当に知りたいことは自分から積極的に取りに行くことが大切なのかもしれないなと感じています。現地で実際に見て、現地の方に話を聞いて、感じるということが、本当の意味で「知る」「分かる」ということなのかもしれません。勉強会や視察、ボランティア活動などで実際に現地を訪れる機会も以前より増えましたが、これからも可能な限り現地へ脚を運んでいきたいと思います。